バイナリーオプションで利益が出た場合の税金・確定申告について重要なのはバイナリーオプションが国内か海外かということです。
基本的に業者は海外にあるので、それが一体どのように税金や確定申告と関わりがあるのか。その点について解説します。
バイナリーオプションで気をつける点
バイナリーオプションで気をつける点として、入出金方法や取引方法とは別に税金や確定申告があります。基本的にはネットを通しての取引であり、金融取引としてしっかりと記録が残ります。
また投資として個人でおこなっている場合は個人で行う必要があります。その為に確定申告と税金についての説明をしていきます。
基本的には投資で20万円以上の金額にいかなければ確定申告の必要はありません。
20万円以上の利益へと言った場合については確定申告の必要があります。特にこの金額については重要ですので、しっかりと把握しておきましょう。
税金を節税する対策として必要経費をきちんと計上しましょう。
投資の際に必要だったもの、パソコンや情報誌、情報サービスなどもその対象となります。こうしたものはしっかりと領収書を貰っておくことが必要です。領収書をまとめておけば、確定申告の際に使えます。
国内と海外、確定申告の違いは?
バイナリーオプションで20万円以上の利益を得た場合、確定申告をしないといけないことは伝えました。
では海外に業者がある場合、どのように申告したらよいのか。また国内と海外の申告・計算の違いについて解説します。
国内での取引の場合は申告分離課税で計算
その他の所得での合算ではなくて、バイナリーオプションの取引で得た利益に課税するものが申告分離課税です。
申告分離課税の税率については一律20.315%。その内訳は得税15%、住民税5%、復興特別所得税20.315%となります。この数値を元に計算します。
海外での取引の場合は総合課税で計算
総合課税とは、取引で得た利益だけではなく、その他の合計所得と足して控除額を引いたものを課税するというものです。
これは得ている金額によって違いがあり、以下のようになっています。
195万円以下=5%=控除額0円
330万円以下=10%=控除額97,500円
695万円以下=20%=控除額427,500円
900万円以下=23%=控除額636,000円
1800万円以下=33%=控除額1,536,000円
1800万円以上=40%=控除額2,796,000円
実際に利益を得た場合の計算方法
それでは、【年収が380万円で、バイナリーオプション取引で200万の利益が出た場合】を例にして国内と海外の違いを計算してみます。
国内での計算方法
★計算式
取引での利益 × 課税率 = A
取引以外の所得の合計 × 所得の課税率 ― 所得の控除額 = B
A + B = 課税額
●実際の計算
2,000,000(円) × 20.315(%) = 406,300(円)
3,800,000(円) × 20(%) – 427,500(円) = 332,500(円)
406,300(円) + 332,500(円) = 738,800(円)
国内を利用した場合は738,800(円)が課税額となりました。
海外での計算方法
★計算式
(取引での利益 + 他の所得) × 所得の課税率 - 所得の控除額 = 課税額
●実際の計算
(2,000,000(円) + 3,800,000(円)) × 20(%) - 427,500(円) = 732,500(円)
海外を利用した場合は732,500円が課税額となりました。
海外での税金の方が若干安いという結果になりました。